都留文科大学とあるオタクサークルの日常。

都留文科大学のオタクサークル「アニメ・声優研究会」の公式ブログとして、活動記録などを掲載していきます!

【メンバー執筆】発議した当事者からの弁明(続・12.9の活動について)

 にゃんぱすー。

 

tsuru-otaku.hatenablog.jp

  でぃべーとなのん。

 

 【定期】すまんな。

ということで早速本文に入ります。

 

議論のようなもの

 先ほど引用した通り先日の活動で「議論」を行いました。まあ「それ以上でも以下でもございません」という感じですが、記事でも触れているとおり人数が少なく、各自思ったことをどんどん出していく形式で進行したため「これは議論ですか?」という疑問が浮上したわけです。ということで、ここでは便宜上「のようなもの」と付け加えています。

 今回は、特定のキーワードに関してほとんど雑談のような形式で展開されました。こういう特定のテーマに関する自由な語り合い・雑談もやってみたかったので出来て良かったな、と思いますし、また他愛もないお喋りの中からも、それぞれのテーマに関して有益な考えを引き出すことが出来ました。

 二つのテーマですが、いずれも僕が発議したものを採用してもらっています。アニメを観ていて、あるいはアニメ文化に触れていて「何か気になるな」とか「これ他の人はどう思ってるのかな」とか、純粋に気になっていたことを、いい機会だったのでサークルメンバーに語り合ってもらいました。

 ということで、発議者である僕が特に印象深く感じたものを振り返ることにします。

①「聖地巡礼」について

 便宜上「聖地巡礼に関する問題点」と呼称しました。必ずしもプラス、マイナスな側面のみには捉われないつもりだったので語弊がありますが、まあ僕個人として思っていたのは「問題点」で間違いないのでこのようにしています。

 だいたいアニメにおける聖地巡礼というと、作品のモデルとなった街や風景を見に行く、という旅行のスタイルを指すと思います。そして、僕もよくやりますが、風景やスポットの写真を撮影し、SNSに投稿することも必ずといっていいほど行われます。これ自体は、あまり疑問に感じたことは僕自身ありません。

 ただし、旅行の主な目的として据えるのはどうなのか?特に「アニメの聖地」においてそのような行動をし、アニメと照らし合わせ、それだけで帰る、というのは、どうにも勿体ないのではないか。……先日の旅行先でも地元の方との会話の種となったこともあり、こうして問いかけてみました。

・「聖地巡礼」は地域振興に役立つか?~利益の問題~

  原作者やアニメ制作会社に対しての還元、という面に関心のあるメンバーは多数いました。ただ、それ以上に「地域に還元されない」という意見も印象的でした。なるほど、単に「その地域に行く」だけでは混雑するだけで何にもなりません

 アニメ聖地巡礼をはじめとした「コンテンツ・ツーリズム」に関心のあるメンバーもいました。地域によっては「聖地巡礼」をしに来た人をターゲットに、何とかお金を使ってもらおう、という取り組みをしているところもあるようです。

 地域としては死活問題ですからね。経済をまわさないことには始まりません。

・旅行を充実させるのは自分自身~視野の広い観光を~

 また、コンテンツには関連しなくても、その地域の施設(店なり博物館なり)に足を運んだり、特産品を買ったりした方が、旅は充実しますよね。 これまで、身延や飯能、高山などを訪れてみて、そう思いました。どうしても「コンテンツに縛られた観光」というのは視野を狭めがちです訪れてみると、その地域の新たな発見があるかもしれないので、出来る限り見落とさないようにしたいですよね。

 闇雲にお金を使えばいい、というものでもありませんが、折角行くのですから、濃密な思い出にしたいものです。

・聖地になる=「よい風景である」

 何かの聖地であろうがなかろうが、行く人にとっては「良い場所」であり「行きたい」と思って行くわけですよね。程度はいかんにせよ。先日の旅行における『君の名は。』と飛騨古川駅の話にしても、鉄道の駅舎や構内を撮影する行為自体は僕も好きなので理解できます。よい風景だ、と思ったら、記念に写真に収めておくか、となるのは当然の流れであるとも思います。

 旅の目的は言ってしまえば人それぞれです。「写真撮影」自体が主目的になる人ももちろんいると思いますし、SNSでいいねを稼ぎたい、というのもあると思います。問題提起で「勿体ないのでは?」と言いましたが、当事者が満足しているのであれば何も言うことはないのです。それを言ったら「お前だってラーメン食ってどうすんねん!」「温泉入ってどないすんねん!」「野球以下略!」という話になりますから。

・地域の「迷惑」にはならないように

 全員一致の意見でした。コンテンツ・ツーリズムに限った話ではなく、京都や鎌倉など観光地における「観光公害」は現在問題となっています。観光客を集めてお金だけ儲かったはいいけど、その地域で日常生活を営む人々に支障が出るのはいただけません。まあ、例えば道のど真ん中でところかまわずカメラを向けないとか、ゴミをその辺に捨てないとか、買いすぎ注意とか、お店の方に敬意を払うとか。人間として当たり前のことはきちんとやりましょう。

 

②「異世界ものの流行」について

 これも便宜上「流行」に焦点を当てています。毎クールに3~4本はあるような気がする(もっとか?)ジャンルです。さて、これについて発議した理由を挙げます。

 1)サークルのメンバーからは、面白かったという声があまり聞こえてこない

 2)タイトル、あらすじ・設定等、どこか「似たり寄ったり」ではないか

 3)上記1・2であるにもかかわらず、流行するのはなぜか

 ここであらかじめ皆様に謝罪しておきます。発議をするにあたって、僕が「タブー」をおかしているからです。

 このジャンルで僕が完走したものは数作品しかありません。

 改めて弁明しますが当記事はただの妄言にすぎません。したがって何かの根拠をもとに批評・主張を行うものではないので、ご理解いただけると幸いです。いやこれに関しては本当に申し訳ありません。だって気になったんだもん。

・「テンプレ」化の問題 →上記すべて

 放送開始前のあらすじ・概要説明等からわかる「ざっくりした内容」がどうも毎回同じに見える。単に個人の問題でしょうが、それにしたって他と比べてこうである、という個性は、情報収集の段階でももう少しわかりやすいとありがたいのです。……このように思ってくれた方が何人かいて嬉しかったです。

 ……ところでとんだ偏見ですが、大体のお話が「陰キャが転生して無双してハーレムになる」ような気がするのは何なんでしょうかねアレ

 メンバーからも「転生+俺TUEEE主人公(or主人公一行の無双化)+中世外国の世界観+男性主人公と複数ヒロイン(だいたい冒頭で都合よく困っている王女を助けるイベントが発生)」が高確率で満たされている、という声があがりました。やはり「複数ヒロイン+(ほぼ無双化)主人公」なんでしょうか。ただし、メンバーのうちの一人曰く「主要人物なのに焦点が当たらない(or扱いが雑)」なキャラクターが出てしまいがちなんだとか。キャラクターの多さも問題点になり得てしまうかもしれませんね。

脳死で気楽に?→上記2・3関連

 一部の方から頂戴した意見として「脳死で気楽に見られる」というものがありました。また、メンバーからも「異世界(≒仮想世界・非現実)→現実との整合性・矛盾を気にしなくて済む世界(現実ではない世界)」という側面があるのではないか、という声があがりました。

 例えば現実世界の現代社会で1億年以上生き続ける少女がいたらどうでしょう。色々な常識がひっくり返りますよね。ですが門の向こう側にはいましたよね。

  例えば現実世界でクジラが飛行していたらどうでしょう。きっと誰かが夢でも見てるんだろうなって思いますね。チームEYES出動。ショーのイルカもびっくり。 異世界でも重大な災害には違いありませんが、こちらは「起こり得る最大級の災禍」として処理されます。

 また、作中で何かしら整合性がつかない事態が起きてしまっても「異世界=非現実」、つまり我々の常識では測れないこととして処理ができます。「気楽で見れる」というのにはそういう理由もあると考えます。

 何より上記のような事情なら、「創る側」としても舞台設定が行いやすく、物語を安心して進めることが出来るでしょう。これは今年「創る側」の端くれをやってみて思ったことです。僕の作品は一応、舞台設定としては「現実の現代社会」に限りなく寄せている以上、そこで矛盾が起きないようにしなくてはならず、それによる難しさも痛感しています。

 創る側の「書きやすさ」で言うなら、影響を受ける作品・モデルにする作品の多さもあるでしょうか。あるいは、「こういうものが売れるのだ」ということでしょうか。ただしこれに関しては、「好きなものを好きな時に書いている」僕の理解では届かない事情もあると思います。

・グリムガルは面白かった

 灰と幻想のグリムガルに関してはメンバーから高評価があがりました。機関誌でも、僕以外にオススメ作品として取り上げるメンバーがいたことには驚きです。

 特にこれに関してここで語ることはしません。まあ見てくれ。上記の事情も踏まえてみていただいて、なるほど「異世界もの」の中では個性がはっきりしているな、ということが伝われば幸いです。

 

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③発議した当事者としての感想とまとめ

 第一の感想としては「いずれの疑問も自分の趣向に対するブーメランにしかならないのでは?」ということです。「○○してどうすんねん!」と言えば「△△してどないすねん!」という話になるし、「どうして日常系や百合が好きなんだ?」という話になってくるからです。……身も蓋もないな。

 第二に、「同じことをメンバーも少しは考えていた」というのが分かったので安心しました。「異世界で転生が多い/ノンケが多い/俺TUEEEE主義多い」とか「聖地巡礼が観光資源になる/でも還元されていない問題もある」とか。もっとメンバーも言いたいこともあったでしょうが、これだけ意見が飛び交ってくれると、同じテーマについて他のメンバーも少なからず興味関心をもっているのだ、ということがわかりました。

 今回はいずれも自分が何となく疑問に思っていたことに関して、当日の参加メンバーのほか、知人からも色々な声が上がってきてとても参考になりました。また、賛成/反対を絞らず、あらゆる視点から思考できましたし、とにかく「異世界」「聖地巡礼」で思い浮かんだことを言ってもらうことで、視野を広く持った活発で有意義な「おしゃべり」になったと感じています。

 こういうのでいいんだよこういうので。

 

 参加してくれたメンバー及び後日意見をお寄せいただいた知人・フォロワーさんに御礼申し上げます。引き続き、これ以外の御意見・御見解も虎仁朗までお寄せください。

 あと僕でも見れそうな「異世界もの」のアニメがありましたら御教示ください。

 

 活動から1週間半経過後に書きあがるこの仕事の遅さである

 

あとがきのようなもの

 楽しんでいただけたかな?

 ところで百合漫画の買いすぎで金が溶けました。11.30に『フラグタイム』を観に行きましたがとてもよかったです(語彙力)。

 そして観終わった後、

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 色々あってこうなりました。

1枚目

 ・『今日も女の子を攻略した。』(むく/KADOKAWA

 ・『あさがおと加瀬さん』

 『ショートケーキと加瀬さん』(両:高嶋ひろみ新書館

 ・『みらいのふうふですけど?』1・2巻(野中友/一迅社

2枚目

 ・初恋*れ~るとりっぷ』(永山ゆうのん/芳文社

 

 2枚目で思い出したけど「僕がハマってるゲーム」の話題については次回触れます。察したぞ、という人がいたら上手な編成の仕方を教えてください。電友は現在枠がいっぱいなので募集していませんが、ご近所にマスターさんがいたらぜひ交流したいと思っています。

 今回も皆様にとって「何か」の足しになれば幸いです。

 また気が向いたらお会いしましょう。

 

 始発ちゃんの個展に行きます

 


(知幸 虎仁朗)