【メンバー連載】ロボットと人工知能②:アニメで考えるロボット倫理と思考実験
こんにちは!
「Ei」がお送りする連載記事の第2回目です。
前回は用語の確認をした上で、ロボットに関する歴史的な展開をご紹介しました。少々つまらなかったと思います.....ごめんなさい。
今回は、もう少し面白いかも?
内容としては、「ロボット」に関する様々な話題や思考実験を取り上げながら、アニメ作品を紹介していければ良いかな、と予定しています。
この記事の目次
◯ ”ロボット三原則”と『イヴの時間』 ▼
・アシモフの「ロボット工学三原則」
・フランケンシュタイン・コンプレックス
・アニメ『イヴの時間』
◯ ”デッカード問題”と『メトロポリス』 ▼
・映画『ブレードランナー』
・アニメ『メトロポリス』
◯ "不気味の谷"と「saya」▼
・不気味の谷現象
・3DCG女子高生「saya」
◯ 現実のロボットと『ロボノ』▼
・ロボットとの共生
・NHKロボコンとROBO-ONE
・アニメ『ROBOTICS;NOTES』
◯ 第2回のまとめ ▼
・まとめ
・参考資料と課題
”ロボット三原則”と
アニメ『イヴの時間』
前回で概略編が終わりました。
ここからが本題です!
まず最初に「ロボット工学三原則」です。
ロボットや人工知能を考える際に不可欠なので、一番はじめに持ってきました。そして、この原則を非常に上手く用いた傑作アニメ『イブの時間』のお話です。
ロボット工学三原則
「ロボット工学三原則」
作家アイザック・アシモフが短編の中で提唱したロボットの行動倫理規定です。フィクションが元ですが、現在では工学・科学分野でも用いられています。
ちなみに、「ロボット工学(robotics)」という言葉もアシモフが生み出しました。今では一般的に使われています。
これは絶対にテストに出るので暗記です!
内容もめちゃくちゃ大切なので、ぜひ声に出して覚えてください!
第一条
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(出典:アイザック・アシモフ『われはロボット』*1)
この三原則は、ロボットが人間の命令に服従しつつも、人間に危害を加えることがないよう設計されています。
アシモフの『われはロボット』に収録されている短編は、この「三原則」の解釈などを通じて、条文を駆使しながらロボットの存在を見つめる素晴らしい傑作になっています。
ちなみに、このアシモフの『われはロボット』を原作に、ウィル・スミス主演で映画化されたのが『アイ, ロボット』です。三原則の話もあり、アクション映画としても面白い作品ですよ!
フランケンシュタイン・コンプレックス
この「ロボット工学三原則」が”抑制”しようとした概念が「フランケンシュタイン・コンプレックス」と呼ばれるものです。
「科学の産物が人間の手を離れて制御不可能となり、人間に害を加える」*2ことへの恐怖を表した言葉です。
神に代わって生命の創造を探求する人間の願望と、一方でその被造物によって人間が危害を加えられるのではないか、と恐れることです。
その名前の通り、メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』に登場する科学者の苦悩が元になっています。
この言葉自体はアシモフの造語ですが、今ではあらゆる場面にこのコンプレックスを見ることができると思います。「人工知能が人間を滅ぼす」というストーリーの作品はたくさんありますからね。
アニメ『イブの時間』
この「ロボット三原則」を見事に取り入れたのが、アニメ『イヴの時間』です。
私が大好きな作品で、SFアニメの中でも傑作な上に、非常に分かりやすくて初心者でも簡単に理解できるのでオススメです!
【あらすじ】
人型ロボットが実用化された近未来の日本。
高校生のリクオは、家庭用アンドロイドの「サミィ」の行動履歴に不審な点を発見。彼は友人のマサキと一緒に後を追うと、彼女は《イヴの時間》という名の店に入っていく。そこは、「人間とロボットを区別しない」というルールを掲げた喫茶店だった───。
監督/脚本:吉浦康裕
制作:スタジオリッカ
キャスト:福山潤, 田中理恵 and more.
形態:WEB配信/映画
公式サイト
映画『イヴの時間』予告編
主人公のリクオとマサキ、アンドロイドの会話や触れ合いを通して、「アンドロイドと人間の関係」と描き出したり、「ロボット三原則」の概要を説明したりと、本当に見事な内容です!
古典SFらしい問いかけを含みながらも、思考と笑いを交えながら非常にラフな内容に仕上がっているのが本当に素晴らしいです。
SF初心者でも問題なく楽しめる分かりやすさに加えて、感動を誘うストーリー構成になっているところもオススメのポイントです!
WEBで配信され、後に100分ほどの劇場版に再構成されました。
物語はどちらも同じです。WEB配信版は第1話がニコニコで無料公開されています!
"デッカード問題"と
アニメ『メトロポリス』
ロボットと人間の関係を考える上で、よく取り上げられるのがこの「デッカード問題」です。合わせて、手塚治虫原作のアニメ映画『メトロポリス』をご紹介します。
この議論は映画『ブレードランナー』のもの。
なので、まずは1982年の映画の話から入ることにしましょう。
デッカード問題
映画『ブレードランナー』
リドリー・スコット監督『ブレードランナー』
P.K.ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が原作になっています。物語は少し難しいですが、映像美がとにかく最高です!
【あらすじ】
高度な人造人間「レプリカント」が開発され、地球外惑星の開拓などを担う未来。人間と見分けが付かない最新の「ネクサス6型」が作業から外れて地球に逃亡する事件が頻発していた。脱走レプリカントの射殺処分を任務とする警察の特別捜査班《ブレードランナー》を引退した主人公のデッカードは、再びレプリカント追跡の任務に赴く。
『ブレードランナー』予告編
デッカード問題
「デッカード問題」
この問題は「レプリカントと人間の識別が困難」だという部分が発端です。容姿的にも精神的にも完成されたネクサス6型を追跡しているうちに、主人公のデッカードが「自分自身もレプリカントではないか?」と疑いはじめます。
そしてレプリカント本人は疑似記憶によって「自身が人間である」と錯覚し、存在の正当性を主張します。皮肉にも、偽物であるレプリカントの方がより人間らしいという描き方がされています。
このような背景から、「機械と人間の区別がつかなくなる」というような状況を「デッカード問題」と呼んだりします。
おまけ:『ブレードランナー 2049』
ちなみに、2017年に続編となる『ブレードランナー 2049』が公開されました。
その際、短編ショートムービーが3本制作されました。そして、うち1本はなんと日本のアニメです!
『ブレードランナー ブラックアウト2022』
15分の短編で、映画の内容を知らなくても楽しめます! アクションなど、アニメーションだけでも見る価値が十二分にありますよ!
メンツが強い。『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』を手掛けた渡辺信一郎監督が舵を取り、キャラデザは『GANGSTA.』や『虐殺器官』でメガホンを取った村瀬修功が手掛けています!
【渡辺信一郎監督による前奏アニメ解禁!】「ブレードランナー ブラックアウト 2022」
アニメ『メトロポリス』
「ロボットと人間」という関係に焦点を当てた作品の中でもアニメで有名なのが、手塚治虫の原作を元に、大友克洋が脚本を手掛けた映画『メトロポリス』です。
正確には「デッカード問題」とは少し違います。
「人間か機械か分からない」という点では先程挙げた『イヴの時間』の方がより適切だったりしますね。けど同じ作品ではつまらないので。
【あらすじ】
人間とロボットが共存する楽園《メトロポリス》。ある事件捜査で訪れた私立探偵”ヒゲオヤジ”と助手のケンイチは、ロボットが人間に虐げられ、さらに仕事を失った下級労働者が地下に押し込められていて、ロボット排斥派と擁護派の対立が高まる現実を目の当たりにする。
そんな中、ケンイチは地下の研究所で人間そっくりのロボット少女「ティマ」に出会う。
原作:手塚治虫
監督:りんたろう
脚本:大友克洋
制作:MADHOUSE
キャスト:井元由香, 小林桂 and more.
公開:2001年
公式サイト
『メトロポリス』
「デッカード問題」は精巧なロボットゆえに人間自身のアイデンティティが分からなくなるというものでした。
『メトロポリス』で描かれるのは、ケンイチ少年とロボット少女「ティマ」との交流です。生み出されたばかりのティマは、自分自身が人間であると信じ込んでいきます。
そんな彼女に対して、ケンイチは色々と悩み考えることになります。
ロボットの存在意義や人間のアイデンティティをめぐる物語、また社会構造や社会問題などを描いているという点でも、観て損はない傑作だと思います!
"不気味の谷"と「saya」
続いては、「不気味の谷」とよばれる現象についてお話します。
そして、その「不気味の谷」を世界で初めて越えたとも言われる日本の3DCG高校生「saya」をご紹介します。
「不気味の谷」現象
「不気味の谷」現象とは、ロボットやCGに対する人間の好感度に関するものです。
ロボットやCGの外見が人間に近づくほど好感度は上昇するものの、人間に限りなく近づいた瞬間に好感度がマイナスになります。そして、人間と見分けが付かないほど同じになると、再び好感度が上がる、というものです。
これをグラフに表すと以下になります。
このように、好感度がガクッと落ち込んだ部分のことを「不気味の谷」と呼ぶのです。
この「不気味の谷」を提唱したのは日本の研究者です。東京大学で工学を研究する森政弘先生が1970年に提唱し、世界に広まりました。
この現象は、アニメなどでも注意されています。特にディズニーやピクサーなどのCGアニメでは、どう表現するかで観客の反応が全然違ったものになってくるのです。
3DCG女子高生「saya」
この記事では3DCGの女子高生「saya」をご紹介。
日本人の若い女の子は特に造形部分で非常にハードルが高かったのですが、湿度を含んだ柔らかい感触、この年代のもつ透明感、日本女子の柔らかく優しい感じなどを目標に作成 HPもアップしました http://t.co/Ft7KgSxFG9 pic.twitter.com/uGDkYZrSfZ
— TELYUKA_Saya (@mojeyuka) October 13, 2015
彼女は「不気味の谷をはじめて越えた」とまで言われるほどの存在です。2015年に夫婦ユニット「TELYUKA」が生み出し、以来、毎年バージョンアップされています。
2018年にはミスコンに出場しました。
今回彼女を取り上げたのは、もちろん例示にうってつけの存在だったこと、単純に可愛かったこともありますが、2020年5月末にTV番組「情熱大陸」で特集されたことも影響しています(笑)
とても良い番組だったので、機会があればぜひ御覧ください!
「Saya」の新作映像と作者『TELYUKA』による秘話。
現実の"ロボット"と
アニメ『ROBOTICS;NOTES 』
ここまでは主にフィクションの話でした。
とは言っても、「ロボット工学三原則」と「不気味の谷」は現実の研究・創造分野で活かされている概念になります。
この記事では最後に、現実世界での「ロボット」を少しだけ紹介します。
ロボットとの共生
日本は商業ロボットの成功が多いと言われます。
代表的なのだと前回の記事でご紹介したソフトバンクの「Pepper」や、本田技研の「ASIMO」、そしてソニーの「aibo」を代表に、社会の中に溶け込んでいますよね。
元々日本には「アトム」や「ドラえもん」のように友達としてのロボットが身近にいたので、社会の受け入れも早かったともいいます。
また、国内外問わず、研究者の興味のキッカケが日本の漫画やアニメだったという話もよく耳にします。
それに、「aibo」はお葬式も催されています。
機械でありながら、家族の一員として愛情を込めていたことが伺えます。これも日本人ならではの共生の形なのかもしれません。
私は美術展や展覧会によく足を運ぶので、こういったロボットや人工知能を扱った作品を目にする機会や経験が多いのですが、やっぱり面白いと思います!
ちなみに、このaiboの写真は、ソニーが「ロボティクスとの共生」を掲げて開催した展覧会で撮影しました。(伊ミラノの世界最大のデザインイベントで最高評価を獲得した企画です)
NHKロボコン と ROBO-ONE
ロボットコンテストを2つ取り上げます。
「NHKロボコン」と「ROBO-ONE」が有名な2つでしょうか。私はいつもTVでしか見ないので、一度で良いから会場で見学して熱気を肌で感じたいなぁと思っています......。
NHKロボコン
一般的にロボット競技で思い浮かぶのは、NHKのロボコンですよね。種類がNHKロボコン・高専ロボコン・大学ロボコンの3つあります。
そして、このロボコンを日本で始めたのが、NHKと、東大の森政弘先生です(「不気味の谷」を提唱した方)。こういう繋がりがあるんですよ。
個人的な印象だと、TVとかでよく取り上げられるのは高専ロボコンですかね。(日本人は高校生が頑張る姿が好きですからね)
【高専ロボコン2019全国大会】公式ダイジェスト / ROBOCON Official [robot contest]
ROBO-ONE
ROBO-ONEは、二足歩行ロボットによる格闘競技です。
基本的なルールは「相手を倒したら勝ち」ということなので、ロボット版の相撲のようなイメージでしょうか。
二足歩行ロボットのバトルはロマンがあるけど、牽制し合う展開も多かったりするので、なかなか難しいところですね。
第34回ROBO-ONE Bトーナメント 決勝戦 ヘリファルテ vs シズラーSURUGA
アニメ『ROBOTICS;NOTES』
最後にアニメ『ROBOTICS;NOTES 』の紹介です。
ロボ研部を舞台にした青春アニメで、かなり気持ちのいいストーリーなので、ぜひオススメです!!!
それに、「世界を救うのはヒーローじゃない───オタクだ。」というキャッチコピーがめちゃくちゃ格好いいじゃないですか!!!!
【あらすじ】
中央種子島高校の「ロボ部」に所属するあき穂の夢は、巨大ロボを完成させて万博に展示してもらうこと。廃部に直面した部活を立て直すため、幼馴染の海翔とともに「ROBO-ONE」での優勝を狙って試行錯誤を始める。
彼女たちの順風満帆な高校生活は、やがて”世界を救う戦い”へと舵を切っていくことになる────。
監督:野村和也
原作: 志倉千代丸 / MAGES.
脚本:花田十輝
制作:Production I.G.
キャスト:南條愛乃, 木村良平 and more.
公式サイト
ROBOTICS;NOTES PV第一弾
さて、あらすじを読んでいただければ、この『ロボノ』をここで紹介した理由と、これまでの記事の内容がお分かりいただけますよね?(笑)
主人公たちが「ROBO-ONE」を目指します。
上で紹介した、現実に開催されている二足歩行ロボットの競技ですね。しかも、アニメスタッフが作中に登場する機体でROBO-ONEに参戦するという挑戦も行っていました。
TVアニメに登場したロボ👇
【本日3話】先行場面カットは…タネガシマシン3!一見可愛らしいこのホビーロボ。海翔が操縦すると?? #robono pic.twitter.com/3lScl1Cx
— ROBOTICS;NOTES (@robotics_notes) October 25, 2012
ROBO-ONEに参戦したロボ👇
【ROBO-ONE】もうそろそろロボノチームの出番!今回のマシンはタネガシマシン3を、近くで写真撮ってみました!http://t.co/9clRk1qp #robono pic.twitter.com/ReBTTqgC
— ROBOTICS;NOTES (@robotics_notes) September 1, 2012
さらに、この日高晃というキャラは、「ロボコン初出場3位」という経歴を持つメカオタクという設定です!!!!
【本日放送】第七話「ありがとうごじゃいましたっ」はフジテレビ25:15~!今日は昴にご注目!是非ご覧ください。#robono pic.twitter.com/k4o0I4DA
— ROBOTICS;NOTES (@robotics_notes) November 22, 2012
そして、この作品は『シュタインズ・ゲート』に代表される「科学アドベンチャーシリーズ」に属する作品で、世界観もほんの少しだけ繋がっています。
もちろん、その他の作品を知らなくて大丈夫! 分かる人にだけ伝わる小ネタ要素として盛り込まれているだけなので。
本日は科学アドベンチャーライブ当日!写真は会場で販売中のパンフレット! pic.twitter.com/Rvpfl8TI
— ROBOTICS;NOTES (@robotics_notes) October 7, 2012
第2回のまとめ
第2回は以上になります。
前回、今回で「ロボット」に関する話題を扱ってきました。
次回からは「人工知能」の話になります。
まだ構成や内容は悩んでいますが、取り上げる作品としては『ソードアート・オンライン』や『シュタインズ・ゲート ゼロ』、『攻殻機動隊』などを扱うことが出来たら良いと思っています!
今回の内容のまとめ。
この記事ではロボットに関する重要な考え方や概念をご紹介しました。これを知っているだけでSF作品の見方が少し変わると思います。
■ロボット工学三原則:ロボの行動倫理規定
■フランケンシュタイン・コンプレックス
■デッカード問題:人間のアイデンティティ
■不気味の谷:ロボに対する好感度の問題
この4点は必ず覚えましょう!!!
以上の内容が詰まっているのがご紹介した『イヴの時間』というアニメです。私はとても好きな作品なので、絶対に御覧ください!
参考資料と課題
今回の参考資料は『イブの時間』です。
これ、本当によく出来ています。下手な本を読むよりもイメージが出来るし、綺麗にまとまっているし、物語としてもアニメとしても傑作に数えられます。
WEB配信版を再構成した約100分の映画はAmazon PrimeやNetflix、dアニメなど主要な配信サービスで鑑賞できるので、ぜひお願いします!!!
とりあえず、まずはWEB配信された15分の第1話を観ましょう。
この15分がめちゃくちゃよく出来ています。きっと、今まで皆さんが過ごしたどの”15分”よりも色々と考えると思います。もちろん、笑えるユーモアもありますよ!
【連載記事】
第1回:ロボットとアニメの歴史
第2回:アニメで考えるロボ倫理
第3回:"SAO"に見るAIの種類と汎用人工知能。
第4回:人工知能の開発課題と思考実験
第5回:人工知能と人間はどう付き合うか。
第6回:AIは人間を破滅に導くのか?
第7回:人間、意識、知能、生命とは何か?
第8回:生命、宇宙、万物についての究極の疑問の答え
*1:アイザック・アシモフ,著 小尾芙佐訳『われはロボット』早川書房, 2014, 電子書籍版
*2:高階悟(2009)「SFとフランケンシュタイン・コンプレックス」日本アメリカ文学会, 第48回全国大会<http://als-j.org/contents_808.html>
*3:Wikipedia「不気味の谷現象」<https://ja.wikipedia.org/wiki/不気味の谷現象>