都留文科大学とあるオタクサークルの日常。

都留文科大学のオタクサークル「アニメ・声優研究会」の公式ブログとして、活動記録などを掲載していきます!

【メンバー執筆】由緒ある小京都の繁栄

 にゃんぱす~。

 秋なのん。

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もみじを見にいった

【定期】すまんな。 

 改めまして、主に妄言と支離滅裂な思考発言を書いている虎仁朗です。先日「布教活動」に来てくれた人、ありがとうございます。

 

tsuru-otaku.hatenablog.jp

 

 ああいうのでいいんだよああいうので。

 こういう趣味になってから以降、僕の中での「部活・サークル」に対するある種の「理想形」は先日の活動のような光景に見出されています。「活動目的;活動すること」、これ以外に何が必要だというんだ。

 

古典部へのあこがれ ~日常の一端としての「部活」~

 

 ごらく部情報処理部は言うまでもありませんが、他にも上記に該当する「(全く活動しないor集まるだけというレベルで)極めてゆるい部活・サークル」もので好みの作品・団体として、以下のものを挙げたいと思います。

帰宅部活動記録』における帰宅部

『この美術部には問題がある』における美術部

 桜高軽音部や野外活動サークルを意図して除外したのは理由があるんですが、上記2つ並びにごらく部情報処理部といった団体は良くも悪くも登場人物が集まる場所、コミュニティとしてのみ機能し(ているような気がし)ます。つまり①それらの団体の活動目的(美術、情報収集・PC操作など)が直接物語に作用しない・影響が少ないこと、②そもそもその団体に活動目的がない・もしくはないに等しいこと、のいずれかに該当する(と僕は思う)というわけです(見方次第では『やがて君になる』における生徒会も該当するか迷いましたが、この場合は作品に対する考察が手続きとして必要になるためここでは考えないこととします)。

 そしてもう一つ、該当する作品・団体(と思われるもの)がこちら。

 ・氷菓(原作:古典部』シリーズ)における古典部

 ギリギリのラインかな、とは思いましたが、本来の活動目的は主に「気になります」の一言で頻繁に逸脱していると考えられます。また、里志の「プライベートスペース」という表現や、メンバーも文化祭直前を除けば宿題、読書など思い思いに過ごしている描写からも、「古典部」の活動が直接物語に作用している、とは考えませんでした。

 プライベートスペースってのは確かにいいですね。特に何をするわけでもなしにふらっと立ち寄って時間を潰せる、ほとんど自分だけの場所。部室に集まって、特に何をするわけでもなくそれぞれ思い思いに過ごす放課後。

 ミステリーで、学園もので、恋愛要素はないわけでもなく、決してほのぼのはしていない。そんなジャンルにも関わらず、僕が氷菓古典部シリーズを好きになったのは、そういった「特に何があるわけでもない時間」にもしっかりと焦点が当たっていると感じられたからです。「日常の謎」というにふさわしく、「ちょっとした」「なんでもないこと」を謎として丁寧に、大切に描いていると感じます。原作で文字だけを追っても風景を容易に想像できて、読みやすく、また読んでいて楽しいです。

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飛騨の小京都・高山に初上陸

 なので一度は聖地に行ってみたかったのです。

 

やりたいことだから、じっくりと ~コジローの気まぐれ高山巡礼記

 ということで、前記事でも触れていただいているとおり1泊2日で高山に行ってまいりました。勘違いされていますが別に聖地巡礼というわけではありません。単なるプライベート旅行で、汽車に乗り街を歩き紅葉を眺め麺と牛を喰らい湯に浸かりたかっただけです。

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名古屋から特急「ひだ」で移動。『君の名は。』で瀧も乗っていますね。

 ちなみに高山市を抱える岐阜県には、他にも君の名は。の舞台・古川、ひぐらしのなく頃にの舞台・白川郷があります。今回の宿は飛騨古川駅が最寄りだったので、地元の方やタクシーの運転手さんに「『君の名は。』で来たん?」と聞かれました。なんでも一時期は本当に飛騨古川駅に写真だけ撮りに来る、という観光客で溢れていたとかいないとか。それも楽しみ方なんでしょうか。

 以下、高山市街をのんびり歩き、特に思い出になったものの何枚かを貼ります。

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「弥生橋」から見た「鍜治橋」の風景。『氷菓』の前半OPに使われています。

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「荒楠神社」のモデル地「日枝神社」。ちなみに例の倉庫もありました。

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レトロな喫茶店バグパイプ」は、奉太郎が常連として通う「パイナップルサンド」のモデル地。

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美味しい高山ラーメンと美しい紅葉で、大満足の旅になりました!
2日間歩いてみた感想のようなもの

歩くだけでも楽しい

 実際この町は、何もせずぶらぶらと歩いて、写真を撮るだけでも楽しめてしまうと思うのです。特に今は紅葉が見ごろで、日枝神社や宮川沿いの木々も見事な色彩を見せてくれていました。古く由緒ある建物・街並みとの相性は抜群です。

②「神山市」と高山は別のもの

 至極当たり前のことを書きます。OPや作中など随所に現れる「落ち着いた自然豊かな地方都市」である神山市の姿とは、全く別のものです。宮川に架かる橋、中でも最後の画像・中橋は沢山の観光客で溢れています。宮川の朝市はえぐいです。それでも、整備された城下町らしい街並みに、川がある風景というのは、どちらでも美しいものです。

③ラーメンと飛騨牛が美味しい

至極当たり前のことを書きます。他に的確な表現は見当たりません。高山ラーメンに関してはラーメンと言うより「中華そば」の表現がよく合います。それにしてもやっぱり、こいついつもラーメン食ってんな。

④「パイナップルサンド」はある意味バイブル

 僕の創作作品には喫茶店が時々登場します。もちろんラビットハウスタレーランに大いに影響されていることは間違いないですが、『氷菓』に登場する街中のレトロな喫茶店パイナップルサンド」も僕の中の「喫茶店」イメージを形作った一つです。こうして考えると、より大正・昭和モダン(?)のようなレトロな雰囲気の喫茶店のほうを、先んじて想起しているかもしれません。

 ところで「バグパイプ」さんの店内に交流ノートが置かれていて、お客さんによってびっしりと古典部メンバーのイラストが描かれていたのはさすがだなと思いました(イラストは描けませんが、僕も記入させていただきました)。あととても居心地がよかったのとケーキが美味しかったです。街歩きをする中で、とても優雅な休憩になりました。

 

 以上です。リピートしたい以外の感想は特にありません。

 もし『氷菓』の聖地巡礼高山市を訪れたい、という方がいたら、「聖地巡礼」に留まらない旅行をされることを強くおすすめします。モデル地を巡るだけでも楽しいですが、それ以外の場所でも古い街並みや豊かな自然を堪能し、ラーメンや飛騨牛、おしゃれなカフェなどを味わうのがよいと思います。

 

 氷菓はいいぞ。

 

 高山はいいぞ。

 

 うるせえオタクの語彙なんかこんなもんだ!

 

あとがきのようなもの

 楽しんでいただけたかな?

 例えば部活動の公式戦、自称進学校のナントカ模試、進路決定の時期。学園祭などのイベント。何かと秋は慌ただしく過ぎていき、息つく暇がない、というイメージが僕にはあります。何が行楽シーズンだ!とか思いながら今までは過ごしてきましたが、ようやく秋という季節を楽しめる余裕が出てきたかな、と感じる今日この頃です。紅葉って美しいんですね。
 それにしても1人で宿泊先と移動手段を手配し1人で行程を決めて・・・という1人旅行は、ネットカフェ以外では初の試みでした。今までだと帰省以外では他県に住む友達のところに遊びに行って泊めてもらうか、近場で日帰り、とかが限界でしたので、また新しい経験ができたな~と嬉しく思うのです。ふらっといい温泉宿に泊まるの憧れていたので叶ってよかったです。

 さて、 移動とか旅行の類、それも1人でどこまでも行くのが僕はとても好きです。僕がハマっているゲームのこと、また「聖地巡礼」というキーワードも合わせて、次の記事ではご紹介したいと思っています。

 また気が向いたらお会いしましょう。

 


                                                                                                         (知幸 虎仁朗)